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2024/01/17 20:28



2021.12.09

Teimo モデル。京都在住。
日本人の母と、フランス人の父を持つハーフ。
フランス生まれ京都育ち。
  
TAKE。和名は竹(タケ)。英語でbamboo(ベンブウ)、フランス語ではbambou(ボンブゥ)という。
 
竹といわれて、あなたはまず何を想像しますか?緑色をした、天を目指すようにツーンとのびた植物。細いのだが、真っ直ぐに生える姿は、それでいて力強い雰囲気をもつ。そして、春先には地面から顔を出しかけている竹の若芽を、タケノコ(筍、竹の子)と呼び食べている。タケノコ狩りで春の訪れを楽しみ、育った竹が奏でる、風にそよぐ笹の鳴る音は、一年中人の心を落ち着けてくれる。

人によっては、竹を使った製品を想像されるかもしれない。例えば、ざるそばで用いられる竹ざるや、和菓子を食べるのに用いる竹楊枝、昔ながらの竹かごなんかも定番だ。また、日本式庭園によく見られる、竹の空洞構造を生かした装飾「ししおどし(獅子脅し、鹿威し)」もよく目にするはずだ。ゆっくりと水を引き入れ、一気に放った際に放つ“カッコーン”という音は、とても雰囲気があり、風流である。京都の詩仙堂が、この「ししおどし」の発祥だと言われているので、気になった方はぜひ足を運んでもらいたい。


京都に住むぼくの頭には、まず嵐山の「竹林の小径(こみち)」が浮かぶ。知らない人もいるかもしれないので、説明しておこう。これは、世界遺産・金閣寺や、石庭で知られる龍安寺などと同様、京都の西エリアにある。渡月橋で有名な嵐山駅から10分ほど歩き、そこにある天龍寺の北門から、大河内山荘庭園へ通じる400メートルの道のことで、京都を代表する観光名所の一つだ。手入れされた竹林が、ずらっと道の両脇に続き、美しい曲線を描いて天を覆うように生えている。

 

夏には、天から優しく木漏れ日が入り、冬でも一面が緑で覆われる景色は、壮大であり心洗われるものだ。ただし、行く時間には注意が必要で、休日の昼過ぎなんかに行くと、小径が観光客であふれかえっている。風情を感じたいのであれば、朝早く、遅くても午前中を狙っていくのをオススメしたい。楽しみにして来ても、人で溢れかえり、そこら中でスマホのカメラの音が聞こえるのでは、心好く美しい景色も、その魅力を弱めてしまうだろう。

 

他にも、「竹寺」の異名を持ち、美しい竹の庭をもつ「報国寺(ほうこくじ)」も、とても魅力的である。こちらは神奈川の、大仏で有名な鎌倉のほうにあるお寺さんだが、駅からは40分も歩いたところにあるせいか、どこか秘境めいている。さらに、このお寺の気に入っているところが、竹の庭の中に茶席があるところだ。茶席の名は「休耕庵」といい、メニューはお抹茶に干菓子のついたもののみだが、風が駆け抜け、竹の葉が擦れる、優しい音を聴きながら過ごすひと時は、至福である。なかなかにくつろげる場所で、お気に入りの小説なんかをもって、静かな休みの日を過ごしていただきたい。ふだんの生活から切り離された、心地よい静寂を楽しめるはすだ。

こうしてみると、どうやら僕のアタマの中は、観光でいっぱいみたいだが、皆さんはなにを想像し、思い出されただろうか?竹に対して、人それぞれ、ちがった思いや思い出がありそうで、わくわくしてしまう。



TAKEFU®。それは、100%竹から生まれた優しい繊維。
 
Joscille skin&mindで扱う、TAKEFU®シリーズについてぼくが知ったのは、半年ほど前のことだ。例のウイルスがいま以上に猛威をふるっていたころ。

 

京都の飲食店や遊興施設は、政府からの要請で時短による営業、または施設の休止を行っていた。そのため、自宅で一人で過ごす時間が以前より大幅に増えたが、それでも仕事での外出や、日々の生活を行うための買い物など、家をでる機会がなんだかんだとある毎日。ぼくは仕事でのメイクにくわえ、元来もつ肌の弱さから、毎日“マスク荒れ”を起こしていた。マスクがあたる頬にニキビができ、耳の裏はひもが擦れ、いつも切れていた。丈夫な肌をもつ人には想像できないだろうが、マスクをつけるたびに肌が荒れるのである。いろんなマスクも試してみた。一般的な、使い捨ての不繊維マスクから始まり、通気性もよく、伸縮性もある人気のポリウレタン。さらったとしたポリエステル素材に、コットンでできた布マスク。しかしどれを使っても、耳が痛くなったり、マスクの下部が首にあたって湿疹ができたり。一つ問題が消えても、またちがう問題が出てくるという状態だった。

 

そんな状態に疲れていたときに知ったのが、joscille skin&mindで扱っているTAKEFUのBAMBOO CLOTH MASKだ。当時、joscilleの立ち上げメンバーである知人Mと、近所のカフェでお茶をしていた時のこと。joscilleのメンバーの皆さんは、僕同様肌が弱かったり、少し身体が弱かったりで、人一倍健康意識が高い。同じ悩みをもつ方々の、SKINとMINDがよりよいものになってほしい。その思いも、joscilleというブランドを立ち上げた大きな理由のひとつだそうだ。そこで、Mにマスクがどれも肌に合わないという話をしたところ、TAKEFU®という繊維について教えてもらった。

 

TAKEFU繊維の最大の特徴は、そのなめらかな肌ざわりと、抗菌力だ。一般的におこる顔荒れは、菌の繁殖や、物理的なダメージにより、肌のバリア機能が弱ることが原因だ。肌に住みついている菌が、正常なバランスを保っていれば、トラブルは起こらないのだが、マスクを洗って繰り返し使っているうちに菌が繁殖したり、物理的に肌とマスクが摩擦を起こすことで、皮膚炎などが起こってしまう。対して、先ほども述べたが、TAKEFU繊維の最大の特徴が、その抗菌性の高さと、肌ざわりのやわらかさなのだ。そして、TAKEFU®には優れた保湿性もあり、乾燥から喉を守ってくれたり、制電性が高いし繊維の角が丸いので、摩擦抵抗も大きく減らしてくれている。とにかく、TAKEFU®はアトピー性皮膚炎や、肌が弱いひと達ののために生まれ、育てられたブランドのようだ。その優れた繊維の特性から、医療・介護の場でも使われているらしい。

 

正直、初めてマスクを手にするまでは、肌に優しいという説明を聞いても、しっくりきていなかった。なぜなら、竹からできた繊維というと、どうしても固いイメージを持ってしまうからだ。しかし、実際に手にしたマスクは、驚くほどやわらかく、気持ちのいいものであった。いままでに味わったことのない、しっとりと肌に触れる感覚で、耳のひもも同じように柔らかいので、全然痛くならない。そして、繰り返し洗っても、その柔らかい着け心地は変わらないから驚きだ。それ以来、ぼくはjoscilleのTAKEFU®BAMBOO CLOTH MASKが手放せなくなった。マスク荒れも起こさなくなったし、とにかく着け心地がいいのでやめられない。他にも、フェイスタオルやボディタオルも、いまではjoscilleのものを使っている。タオルなど、毎日使うものだからこそ、安心して使えるものを集めてほしい。

 

joscilleが扱うTAKEFU® BAMBOO FACETOWELとTAKEFU® BAMBOO BODYTOWELは、マスク同様とても柔らかく、抗菌作用が高いのが特徴だ。さらに、吸水性も抜群(TAKEFU®は綿の2倍)なので、あっという間に体についた水分を吸ってくれる。敏感肌のひとだけでなく、使い勝手がよく、上質なタオルを探している方にもオススメだ。アレルギーなどが大人になって突然発生するように、昨年まで問題なかったものが、急に体に合わなくなったりする。ぼくの場合は、自分の汗で肌荒れを起こすようになった。空気の汚染や、体内に入る添加物など、小さな積み重ねが身体の免疫力を少しづつ下げてきたのだろう。こんな小さな積み重ねが、身体の歪み(ひずみ)の原因かもしれない。

逆に、毎日身体に優しいことを少しすれば、結果的には健康面に大きなプラスを与えられるのではと、ぼくは思っている。ちょっとした努力や気遣いを続けることが、健康な肌やマインドにつながる。
雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)、だ。

後半へ続く